身近なデジタル化事例紹介 ②株式会社明和窯金陶苑

デジタル化事例-明和窯金陶苑

「デジタル化、デジタルトランスフォーメーション(DX)、言葉は分かるがどうやるの?」
こんな悩みをよくお聞きします。お悩みに応えるため、多治見市内の身近なデジタル化事例をご紹介しお役立ていただこうと考え、取材して参りました!今回は、明和町の㈱明和窯金陶苑 若尾社長と、協力業者のエムプラス 坂﨑さんに、デジタル化の取組をお聞きしました。

デジタル化POINT

WEB上でデザイン・見積りができる名入れ専用サイトがオープンされました


弊社は、美濃焼を中心とした食器・陶磁器を取り扱う商社です。近年、インターネットを活用した商品販売に力を入れております。
美濃焼には、「しるしもの」と言われる、ブランドロゴや社名などの名入れをする製品があります。名入れをした製品は、グッズとして販売されたりギフトに使われたり、様々な用途に利用されています。弊社では、オリジナルのものを作りたいというご要望に積極的にお応えするため、名入れ加工の受注にも力を入れて参りました。

当然ですが、名入れ加工は受注毎に販売する製品が異なります。名入れを行うアイテムや名入れする原稿が変われば、新規製品として製造しなくてはいけません。さらに、誕生日や母の日など記念日に相手の名前を刻んでプレゼントされるご要望もありますので、一品ものを製造することも少なくないです。

オリジナルのものを作るということは、相応にコストと労力が掛かります。受注に応じて、名入れする文言やロゴデータの確認など、打合せは欠かせません。転写紙の版代や生地の価格など、見積金額を提示することも複雑な業務です。業務効率の面でみれば、規格品を販売するよりも効率が悪いと言えます。

弊社は、名入れ加工で労力の掛かる業務に注目し、名入れ注文専用のウェブサイトを導入しました。名入れ加工の注文は、受注業務において労力が多く掛かります。それは、出来上がる製品がすぐに現物で確認できないことと、見積計算が複雑であることの二つが原因だと考えました。
一つ目については、出来上がる製品の見本をWEB上で確認できる仕組みにしました。お客様が自分で原稿の入力やロゴデータの添付ができ、大きさやレイアウトも指定できる仕組みにしています。製品の出来上がりのイメージが見れる状態での発注が可能になりました。
二つ目については、見積の自動計算を導入しました。選択するアイテムや印刷方法、色数、個数などに応じて、金額が自動計算されます。これは、普段受注した際に計算している要素をシステムに落とし込んでいます。このシステムによって、依頼の度に計算して応える手間が省けます。

この仕組みは、デザインシミュレーターのシステムを利用しています。WEB上でオリジナルのTシャツや広告物などを請け負う業者で使われているシステムです。弊社が行ったデジタル化は、「誰でも簡単」とは行きませんが、専門で依頼できる業者に頼んで用意してもらいました。費用については、多治見市のセラミックバレー振興補助金を利用しました。

業務をデジタル化することは、結構労力が掛かります。日頃何気なくやっている業務を改めて書き起こしたり、頭の中でやっていることを言葉にしたりすることは難しいものです。でも、達成したいことがあれば、思い切ってやってみるべきだと思います。
弊社の取組みが、参考になれば幸いです。

取材先

株式会社 明和窯 金陶苑
〒507-0072 岐阜県多治見市明和町3丁目1-172
TEL:0572-27-5111 FAX:0572-29-2173
https://original-naire.com/

【取材・執筆担当】
多治見商工会議所 木次(コツギ)