身近なデジタル化事例紹介【vol.6】トーヨー印刷株式会社

「デジタル化、デジタルトランスフォーメーション(DX)、言葉は分かるがどうやるの?」
こんな悩みをよくお聞きします。お悩みに応えるため、多治見市内の身近なデジタル化事例をご紹介しお役立ていただこうと考え、取材して参りました!今回は、勤怠管理のデジタル化を始められた、根本町のトーヨー印刷株式会社 営業部 判治康信さんに、デジタル化の取組をお聞きしました。

デジタル化POINT 多様な働き方には、デジタルが柔軟でカンタン!

弊社は、根本町にて広告・印刷サービスを主に提供している会社です。私たちの仕事は、「情報発信をされるお客様のサポート」と幅広く捉え、紙媒体の印刷業に留まらず、デジタル媒体や展示会装飾などにも対応しております。
弊社は、スタッフが約20名います。その働き方は、事務所での内勤を中心としたスタッフから、客先を飛び回る営業、夜勤もある生産部など、多様になっています。また、デザイナーの一部では在宅勤務をしている者もいます。これら幅広い働き方を統括することの難しさが問題となっていました。
私自身は、営業部署のスタッフを管理する立ち位置です。営業部では、直行直帰・出張は多くあり、その報告・記録をアナログで適切に管理することは、かなりの手間が掛かっていました。
現在は、勤怠管理を「ジョブカン」というサービスを利用して行っています。特に便利だと感じる点は2点あります。出勤・退勤の処理が手元のスマホでできることと、スタッフの勤務状況をリアルタイムで確認・管理できることです。

1点目の出勤・退勤の処理について、弊社では社員証ICカードでの打刻とスマホでの打刻を取り入れています。社内でも職種が様々なので、毎日事務所でICカードリーダーにかざして打刻する社員もいれば、週の半分以上を社外で打刻する社員もいます。どちらでもスムーズに出勤・退勤の打刻ができます。また、事務の面では、打刻の時点でデジタルデータにとして記録されますので、事務担当でデータ起こしの必要がない点も素晴らしいです。

2点目の勤務状況がリアルタイムに管理できる点について、この点は管理側の効率化に大きく役立っています。手元で今現在の勤務状況が把握できるという点も便利ですが、それだけではありません。各社のルールに因るとは思いますが、休暇や早退・残業の申請とその承認もシステム上でリアルタイムに行える点が便利だと感じています。昨今は働き方改革の一環として、休暇取得も適切にされなくてはいけません。取得状況を把握することも大事ですが、休暇の取得申請がシステム上でリアルタイムに共有でき、社員が申請しやすい環境を作ることも大事だと感じています。

弊社では、勤怠管理のデジタル化を行い、導入した箇所の効率化の効果はとても大きいです。とはいえ、まだまだ他の要素で効率化出来る部分は残されていると思っています。引き続き、デジタル化だけでなく様々な方法で効率化を進めていきます。

多治見商工会議所では、これからデジタル化を始めたい企業を募集しています。デジタル化の効用は、ムダがなくなること・業務の効率が良くなること・サービスの質が上がること、など様々なことが想定できます。商工会議所と共に、デジタル化の検討を始めましょう。


取材先
トーヨー印刷株式会社
〒507-0065 岐阜県多治見市根本町12丁目144番地
TEL:0572-29-3346


取材・執筆担当:木次拓美(コツギタクミ)